■2013.5.19
護摩祈祷 模様
護摩の原語はサンスクリット語のホーマの音写である。その根元をたどると古代インドのヴェーダの宗教にいたる。
バラモンの公的儀式で、毎日欠かさず行っていた、火の儀式を護摩と呼ぶ。この護摩は、密教系の寺院においておこなわれる修法で、祭式の中心は火である。壇上に規定の木(積木(しゃくぼく))を積んで燃やし、祭壇の炉中に供物の五穀、五香、投じ香油を注いで供養する。火の神が、火と煙とにより、天界の諸尊(本尊)の口に届くことで目的が成就するものと考えられ、悪霊や不浄なものを焼き滅ぼし浄化し、障壁を取り除くための方便的、現世利益的な修法である。